華やかな喧騒が行き交う六本木交差点から徒歩5分。閑静な路地裏に、タイフュージョン料理の高級店「美会(ビア)」の姉妹店、「BIANCHI(ビアんち)」がオープンしました。タイ料理に日本の技術と素材の粋を込めた逸品に、ランチからディナーまで予約が引きも切りません。

「タイ料理には油で炒める調理が多い。だから、油を大切にしています」というのは六本木でタイ料理店「BIANCHI」を営む、オーナーのビアさん。この店でベースとなる油は、高級天ぷら店や和食店で使われる太白ごま油。揚げ油に至っては、1日に複数回交換するほどの徹底ぶり。だからどの料理も、味わいが澄んでいます。
タイ出身のビアさんは十数年前に来日し、美食に目覚めました。和食、フレンチ、イタリアン……三つ星料理店から大衆店まであらゆる外食を食べ歩き、六本木に美食コミュニティの仲間が集う、超高級フュージョン料理店「美会」をオープン。和食や中華料理のエッセンスをタイ料理に盛り込んだ美食を追求します。
「一方で、日常使いできるタイ料理も紹介したかった。それも僕が日本で出会ったいい素材を丁寧な調理で」と「BIANCHI」(「ビアの家」の意)を同じ六本木の閑静な路地裏に開店させました。
シェフは都心の五つ星ホテルの和食店で腕を振るってきた石塚喜貴さんをスカウト。伝統的なタイ料理に和食の繊細な技法が加わります。素材も一級品ばかり。ガパオの豚肉は高級ブランド豚「TOKYO X」を手切りし、ガイヤーンの黒さつま鶏は自家製のたれに3日間漬け込みます。パクチーは長野の契約農家からの直送品。豊洲にも週4回仕入れに足を運びます。
タイ料理のフレームに、日本の素材、仕入れ、手法を盛り込んだ新しい地平。「BIANCHI」では、どこにもないのに、どこか懐かしく美しいタイ料理が味わえるのです。


取材店:BIANCHI(ビアんち)
東京都港区六本木7-17-19
https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130701/13301838/

