渋谷から道玄坂を上がって、右奥の方へと足を向けると神泉へと抜ける裏道があります。その「裏渋谷通り」の入口に2011年、ピンクの「CONROW」というネオンライトが灯りました。当時まだ飲食店のほとんどなかったエリアに「THAI FOOD PUB」という軒を掲げ、渋谷の若者にお酒と楽しむタイ料理の魅力を伝え続けています。
渋谷から道玄坂を上がった「道玄坂上交番前」交差点のすぐ脇に2011年、「THAI FOOD PUB CONROW(タイ・フード・パブ・コンロウ)がオープンしました。オーナーシェフはホテルの洋食部門出身。独立を志し一念発起して銀座のタイ料理店やベトナム料理店で修業をし、当時まだ飲食店の少なかった「裏渋谷通り」の入口に店を構えたのです。
「折しも東日本大震災が起きた直後。飲食店には逆風が吹いていましたが、当時少なかったタイ料理と酒類の組み合わせが受け入れられていきました」(チーフマネージャーの田旗結花さん)
提供されるタイ料理には王道もあれば、西洋食のニュアンスを取り込んだ”タイ・フュージョン料理”と言えそうな品も。
「鴨のカルパッチョ」はプリックで辛味を加え、仕上げはオリーブオイルを回しかけて地中海風に。酒類もタイビールのほかタイの蒸留酒「メコン」などの炭酸割りの”タイボール”やアジアン焼酎、さらにはサワーにナチュラルワイン、ジン、ウォッカ、マリブなどなんでもござれ。
世界の技法が加わったタイ料理が満喫できて酒類も選び放題とは「タイフードパブ」の名に偽りなし。ガイヤーンが人気のランチから、一人客でも楽しめるポーションのディナーまで今日も全25席の店内は満席です。
取材店:CONROW(コンロウ)渋谷道玄坂
東京都渋谷区円山町5ー20 道玄坂サンクスビル B1F
https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13128650/