ホーム >  事業案内 >  メディア事業 >  レストラン業界新聞 >  vol.13『カオマンガイ専門店Pui』

メディア事業

レストラン業界新聞

Webで注目記事
配信中

アジアンレストラン&ショップ応援情報誌”スースー”

スースー Vol.13(2024/7/15発行)掲載

人気レストランの「ウラ話」

vol.13『カオマンガイ専門店Pui』

vol.13『カオマンガイ専門店Pui』

営業時間はランチタイムの2時間半。夜の営業は土曜の夜の2時間のみ。
にもかかわらず東京メトロ東西線の木場駅からほど近い、カオマンガイ専門店「Pui」には多くの客が訪れます。
その人気の理由は夫婦ふたりの実直な仕事ぶりにありました。

2007年に開店してから17年目となったいまも、営業中ひっきりなしに客が訪れる繁盛店「Pui(プイ)」。カオマンガイや日替わりのランチメニュー目当てに、常連客が足繁く通う。日々、店を切り盛りするのは調理を担当するタイ出身のPuiさんと、接客と調理補助を担当する波場綾子さんご夫婦。バンコクで料理上手な祖母のもとに育ち、カオマンガイの名店で修業したPuiさんがタイの味を再現し、綾子さんが日本で受け入れられる味になるよう助言をしている。カオマンガイは鶏肉からとった鶏のスープと脂でタイ米を炊き、1人前に鶏もも肉1枚を使う。ソースに既製品は使わない。「カオマンガイスペシャル」に添えられる3種のソースは、タオチオ(味噌ソース)をベースににんにくなども加えた旨味と辛味のソース、シーユーダム(黒醤油)をベースに生姜やパクチーを加えた酸味とハーブのソース、それに爽やかな甘味と酸味が印象に残るスイートチリソースまですべて自家製。単独でも味を構築できる3種のソースは、食べ進むうちにそれぞれの味が合わさって複雑味を増していく設計だ。基本的な味の組み立てやレシピ、辛さなどは現地仕様。その上で味のチェック役の綾子さんが「たまに日本人にとっては甘すぎることがあるので、加減をしてもらっている」のだそう。タイ料理は甘味、辛味、酸味に特徴があるが、日常の味の感じ方にはお国柄がある。タイの味を守り、日本の食文化に合わせて微調整を行う。食文化の国境を越えた夫婦のやり取りが「Pui」の味を作っている。

取材店:カオマンガイ専門店Pui
東京都江東区木場6-11-9
https://tabelog.com/tokyo/A1313/A131303/13044534/

一覧に戻る