タイ旧正月ソンクラーンの季節限定 「カオチェー」を楽しむ | タイ料理食材!調味料やハーブの情報満載!

タイ旧正月ソンクラーンの季節限定 「カオチェー」を楽しむ

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こちらが「カオチェー」。その実体は…

タイの暑季は、水掛け祭りとカオチェーで暑気払いを!

タイには正月が3回あると言われていますが、その一つがタイの旧正月ソンクラーンです(残りの2つは1月1日と、中華系の旧正月にあたる春節で2月の上旬頃)。

毎年4月13日~15日までの3日間はタイの祝日に定められていますが、今年(2013年)は交通緩和のため(!?)という理由で12日も急遽休日に。
急に休日が増えるというのも、タイではよくあること。何に対してもフレキシブル! がタイの良いところです。

元々は新年に仏像や仏塔、家族の年長者などの手に水を掛けて清めるという伝統的な風習があり、そこから現在の「水掛け祭り」に発展したと言われています。

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水掛け祭りを目指し、世界各国からも旅行者が集まる。写真はシーロム駅周辺

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こんな水鉄砲を使う人まで!

暑さを凌ぐ宮廷料理「カオチェー」

「水掛け祭り」以外に、この時期の風物詩として知られるのが、タイの宮廷料理「カオチェー」です。

カオチェーとはタイの宮廷料理のひとつで、硬めに炊いたタイ米のぬめりを取ったサラサラなお米に、ジャスミンの花で香り付けしたジャスミン水を掛けて食べる清涼感ある料理。

お米を炊く行程が大変なことや、香り付けするジャスミン水、盛り合わせの食材など、とても手間がかかるので、全てのタイ料理店で食べられるわけではありません。
カオチェーの起源は諸説あるようですが、一般的にはラーマ5世が猛暑の続くこの時期に好んで食べたと言われています。

今回私がカオチェーを頂いたのは、トンローにあるタイ料理レストラン「patara」。ロンドンでオープンし、その後ジュネーブ、シンガポールなど海外で成功。タイには凱旋オープンという形でスタートしたお店です。

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アンティークを上手く取り入れ、重厚感がありながらも落ち着く空間

広い中庭のある趣ある一軒家はタイのアンティークで整えられ、世界で認められた店舗ならではの洗練された空間が広っています。

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広い中庭が贅沢な空間。季節によっては外での食事も楽しい

肝心の「カオチェー」はサラサラしたご飯に好き嫌いがはっきり分かれましたが、私は好きなほう。サラサラとしたご飯とジャスミン水の組み合わせは本当に爽やか。風流を感じます。

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サラサラなご飯がなんとも言えない感覚

また、ご飯とは対極的なのが、付け合わせの数々。ひき肉入りの唐辛子や魚を細く割いて炒めた「プラーフォイ」、魚肉と一緒に揚げた赤玉ねぎなど、伝統的なおかずの数々は、甘かったり辛かったりと、どれも非常に濃い味わい。
ご飯に浸して食べたくなりそうですが、油をジャスミン水に浮かせずに、別々に食べるのがマナーだとか。

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手の込んだ付け合わせの数々。味はとても濃い

「patara」では、5月末までカオチェーメニューが楽しめるそう。この機会にタイを訪れる際は、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか?

 

Patara(パタラ)

住所 Thonglor Soi 19
電話 02-185-2960
営業時間 11:30~14:30(ランチ)、18:00~23:00(ディナー)
ホームページ http://www.patarathailand.com/

Written by

profire_minnowa-mini美濃羽佐智子(みのわ・さちこ)

出版社の編集を経てフリーの編集・ライターに。2009年より旅好き・中国好きの河辺さや香と編集・ライターユニットTom★Yamを結成。2011年よりバンコク在住。面白いこと、美味しいこと、楽しいことをさまざまなメディアに寄稿中。
ブログ:別冊Tom★Yam

 

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