唐辛子やニンニクを細かく潰したり、ソムタムを仕上げたり。 タイ料理のさまざまなシーンで活躍するのが、臼によく似た調理器具、クロック。 タイ料理好きなら一家にひとつ、いやふたつは欲しい必須道具のひとつです。
タイ料理店やタイの家庭の台所で、必ず見かけるクロック。
サークと呼ばれる棒で中に入れた食材を叩いたり、ついたりして使います。
元々は大きなクロックを脱穀のために用いていたのが始まりと言われていますが、現在は調理に使うのが主流です。
ひと口にクロックと言っても、実は用途に合わせていくつかの種類があるのはご存知ですか?
もっとも多く使われているのは「クロックディンパオ」という素焼きのもので、ソムタム専門店の多くがこのタイプを使用しています。
また、これと同様の用途で使われるのが、木製の「クロックマイ」。
カビが生えやすいなどの理由から、最近では数が減ってきています。
先記の2点とは用途が異なるのが、重い石で作られた「クロックヒン」。
本体もサークも石でかなり重いため、食材を簡単に細かくできるのが特徴。
ニンニクやショウガ、コショウなど、硬いものをペースト状にするのに適していて、主にカレーペーストやナムプリックというディップなどを作るのに使われています。
素焼きはペーストを作るのにはもろく、石製は重過ぎてソムタムには向かないため、タイの家庭ではこの2種類を用意していることが多いそう。
機械を使うと香りと食感に影響があるため、フードプロセッサーが普及した今も愛用されているクロック。
昔は「クロックの音が響く家にはいい娘がいる」と言われたほど、タイの食生活に深く関わる道具なのです。
そんなクロックの最高峰と言われているのが、アンシラー産の石を使用したもの。
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