日本からタイに初めて輸出をする方は、どんな手続きやルールがあるのか心配なことが多いのではないでしょうか。
輸出は、規制や手順を覚えれば難しいことはありません。本記事は、タイに食品の輸出を検討している企業様に、輸出のルールや押さえておきたいポイントなどを解説するので、最後までご覧ください。
タイ輸出の基本ルール
ここでは、タイへ輸出するときの流れを詳しく解説します。
タイに輸出を検討されている方は、しっかり覚えましょう。
タイ輸出の流れ
日本からタイに輸出するときの大きな流れは、以下の5つになります。
1.輸出する荷物の事前確認
日本から輸出する荷物が輸出規制に該当していないか、現地で輸入の申請や許可が必要かを確認します。
タイで輸入の許可が得られなければ、税関で没収、返送になる可能性があります。
2.輸入者と契約締結
タイの輸入者と商品の輸送および売買について契約を締結します。
契約内容は、商品の種類や数量、価格、輸送方法、補償、決済通貨、決済時期などです。
3.運送会社(フォワーダー)へ輸送の手配
輸送方法は、主に航空便と船便になります。輸出したい商品やリードタイムにより、航空便、船便のどちらが適正なのか、メリット、デメリットを加味したうえでフォワーダーに依頼をします。
航空便のメリット
・少量で輸送が可能
・日本からタイには最短翌日に到着するので、リードタイムが短い
・リードタイムが短いため、商品の鮮度を保つことができるので、賞味期間が3ヵ月以内の商品の輸送に適している
航空便のデメリット
・輸送コストが高い
船便のメリット
・輸送コストが安い
・航空便より高く積めるため、梱包資材の強度にもよるが、航空便より高積みできるので積載効率がよい
・CAコンテナを使えば鮮度保持が可能
船便のデメリット
・リードタイムが長い。日本からタイの場合2週間程度かかる
・鮮度保持が難しい
4.タイで輸入通関
タイに到着した荷物は保税エリアに運び込まれ、フォワーダーまたは輸入者が輸入申告を行います。
輸入者が関税などを納付した後、税関が輸入を許可します。
5.商品の確認と決済
保税エリアから輸送された荷物は、フォワーダーによって輸入者のもとに届けられます。
輸入者は、商品が契約どおりに届けられていたか確認して、問題がなければ代金を決済して終了です。
このとき、商品の破損や、運送中にトラブルがあった場合には、フォワーダーや保険会社が対応にあたります。
タイの輸入規制
タイはすべての物品が輸入できるわけではありません。「青果物」や「水産物」には輸入規制が課せられています。
輸入が認められていない輸入禁制品に該当しない場合でも、販売目的で輸入する食品は、輸入者が保険省食品医薬品局、農業協同組合省農業局で事前に手続きをする必要があります。
さらに、販売目的で輸入する水産物は、農業協同組合農業局で水産物輸入許可書、動物輸入承認通知書を取得しておく必要があります。
タイ輸出の必要種類
タイに輸出する際の輸出通関手続きや、一連の業務は通関業者に依頼するのが一般的です。また、以下の書類が必要です。
・インボイス(仕入書)
・パッキングリスト(梱包明細書)
・シッピングインストラクション(船積指示書)
・B/L(船荷証券)
・その他法令に基づく書類
タイ輸入には関税がかかる
関税とは、政府が自国の経済を保護するために設けられた税金で、輸入品などに対して課税することで国産品との価格差を小さくする目的があります。
外国から商品を仕入れて販売するのは輸入者であるため、関税を支払うのは輸入者です。
参考URL:https://worldship-search.com/thailand-export/
タイ食品輸出で押さえておきたいポイントと注意点

タイ輸出を検討する際にはFDAへの対応や物流コストの低減、タイ市場のトレンドなどを捉えることが重要です。
ここでは、タイ輸出に関してのポイントと注意点ついて解説します。
1.規制の強化
タイでは、食品、化粧品、医薬品などの輸入規制が厳しくなっており、事前にFDA(食品医薬品局)の認可が必要な場合があります。
※FDA:タイにおける食品、医薬品、化粧品、医療機器などの安全性を監督する機関。
2.物流コストの高騰
燃料価格の高騰により、世界的に輸送費が上昇傾向にあります。タイ向けの輸送に関しては、複数の物流業者から見積もりを取得して最適な輸送方法を選択しましょう。
3.タイの市場での食品のトレンドのチェック
タイのマーケットでは、国民の食品に対する興味や販売方法に変化が見られます。輸出を検討する際には変化をチェックしましょう。
主なポイントは、以下の2点です。
健康志向の高まり
世界的なトレンドである健康志向は、タイにも浸透しています。スーパーマーケットでは天然素材のオーガニック食品や低糖・低塩分・低脂肪・低カロリー食品などが人気です。
ヘルシーなイメージが人気の日本の食品は、ラーメンや寿司などに加えて、日本産の高級食材を使った料理や、高品質な食材への関心が高まっています。
EC市場の急成長
タイのスマートフォン普及率は80%に達しており、スマートフォンを介したショッピングや決済方法が広がっています。さらに、COVIT-19をきっかけにタイではEC市場が急成長しているので、このマーケットを取り込むことが、販路拡大には重要なポイントです。
参考URL:https://ots-jpn.com/international_transportation/export-thailand/
タイ輸出への弊社のご支援

タイへの輸出は、輸出手続きやタイ側の規制など調べることがたくさんあります。さらに、輸送費用高騰の対策や、商品のトレンドの変化などの調査も必要です。
そのため、初めてタイに食品を輸出する方は、輸出や現地の事情に詳しい専門家やパートナーに委託すると安心です。
弊社は、1976年に船舶代理店として創業後、1987年にタイの食品輸入を開始しました。2004年には、タイで製造する製品の品質管理の強化や新商品の開発のため、バンコク支社を設立しました。
現在は、日本とタイのどちらでも事業を展開している強みを生かして、タイ進出を検討している企業様に、輸出業務から現地での品質管理、マーケティングまでワンストップでご支援します。
弊社の輸出業務サービス
1.あらゆる輸出方法に対応
これまで弊社は、1,000本のコンテナを超える生鮮食品の輸出通関と、1,500本を超える航空輸送の輸入通関業務の経験を生かして、あらゆる輸出方法に対応します。
2.輸出書類の作成
タイや台湾など青果物の輸出規制が厳しい国に輸出する果物や野菜の必要書類作成のサポートをします。
3.CAコンテナや特殊コンテナの活用
CAコンテナを活用して、海上輸送コストの削減と、貨物の品質保持をサポートします。
このコンテナを使用することで、冷蔵コンテナでは困難だった長時間貨物の鮮度を保つことが可能で、輸送コストも1/10削減しました。
CAコンテナ以外にも輸出品目によって、最適なコンテナを使用することで品質保持を実現します。
※CAコンテナ:海上輸出する際に、野菜や果物などの鮮度を保つため、温度とコンテナ内の酸素濃度・二酸化酸素濃度をコントロールする、特殊なコンテナ。
4.現地での品質管理
野菜や果物の輸出は、現地での着荷状態の確認や品質管理が難しいため、廃棄ロスにつながる場合があります。
弊社は、現地で商品の検品を行い、着荷状態を確認して、結果をレポートにまとめて、問題があれば改善案をご提案します。
さらに、貴社が安心して活動できるように、弊社の冷蔵倉庫で出荷時に再度商品の検品を行います。
プロモーションと調査サービス
1.サンプリング
商品の認知度向上や購買意識を刺激するため、タイ人のお客様に商品を試してもらい、アンケートを取ることで生の声を聞き、その結果をご報告します。
2.商品のプロモーション
商品の販売促進のため、SNSでの広告宣伝や店舗向けの販促物の製作、試食販売などのプロモーションをご提供します。
3.グループインタビュー
お客様の商品やサービスの対象となる顧客を集めて、インタビューを行い、結果をご報告するサービスです。
このサービスで、商品やサービスに対しての本音の意見を引き出し、商品開発に活用します。
参考URL: https://allied-thai.co.jp/business/jpfruit_export
まとめ

タイは、世界的なトレンドである健康への関心が高まっています。ヘルシーフードのイメージが強い日本の食品は、タイ人から注目が集まっており、顧客が増加しています。
このようなタイは、食品の輸出先として魅力的な国ですが、一方でタイへの食品輸出は輸送コストの高騰や煩雑な手続き、現地での品質管理など煩わしいことがたくさんあります。
そのため、タイへ食品輸出を検討している方は、輸出業務や現地の事情に精通しているパートナーがいれば安心です。
弊社は、日本とタイで長年活動してきた経験を生かして、タイへ輸出を検討している企業様を全力でサポートします。
